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' 白く透き通ったベールをまとい、こちらを向く女性。じっと見つめる真摯(しんし)なまなざしが印象的だ。彼女の視線はいったい何を物語っているのか――。
40年ぶりに日本で公開された傑作「着衣のマハ」を含む油彩、素描、版画など123点が並ぶ中、肖像画は見どころの一つとなっている。
長年、この絵のモデルは、ゴヤの妻であったホセファ・バイェウだとされていた。しかし、最近の研究では、作品の筆致や画風などから、ゴヤと晩年を過ごしたレオカディア・ソリーリャが有力となっている。彼女は妻ホセファの死後、ゴヤと生活をともにし、内縁の妻として画家の最期を見届けた。
ゴヤは人物の内面までも、鋭い観察力と卓越した描写力をもって描いた。女性の持つ強い意志が、この絵からもひしひしと伝わってくる。会場で作品の前に立てば、ゴヤの飽くなき人間への興味と絵画への情熱を感じずにはいられないだろう。
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■プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影
会期:2012年1月29日まで(休館日は12月26日、28日~1月1日、10日、16日、23日)
会場:国立西洋美術館(東京・上野)
料金:一般1500円ほか