沢村賞

沢村賞は、プロ野球草創期の名投手・沢村栄治選手(読売巨人軍)の功績をたたえ、プロ野球シーズン中に最も好成績をあげた「先発完投型」の投手に贈る賞です。

 1947年度に制定され、2リーグに分立後はセ・リーグの選手が対象でした。1989年からは、パ・リーグを含む両リーグの選手の中から選んでいます。

2016年度の沢村賞に、広島・ジョンソン投手

 プロ野球草創期の名投手、沢村栄治(読売巨人軍)の功績をたたえ、今季の最も優れた先発完投型の投手に贈られる沢村賞(読売新聞社制定)の選考委員会が2016年10月24日、東京都内のホテルで開かれ、広島東洋カープのクリス・ジョンソン投手(32)=写真=が初めて選ばれた。外国選手の受賞は1964年のジーン・バッキー投手(阪神)以来、2人目。

 ジョンソン投手は今季26試合に登板し、15勝(7敗)を記録。防御率2・15、勝率6割8分2厘など、選考基準7項目のうち満たしたのは4項目だったが、シーズンを通して安定した成績を残したことが評価された。ジョンソン投手には、金杯と賞金300万円が贈られる。

外国選手 バッキー以来2人目

 選考委員会では、選考基準7項目をクリアしている投手はおらず、ジョンソンと菅野(巨人)の4項目が最多であることから、該当者なしとする意見も出た。菅野と3項目をクリアした野村(広島)の名前も挙がったが、菅野は「9勝では厳しい」(平松委員)と外れ、野村は投球回数と奪三振の少なさが指摘された。

 ジョンソンも昨年の前田(現ドジャース)の6項目より二つ少ないため、「ジョンソンか該当者なし」という方向で議論は進んだ。その中で、「球界のためにも、その年、目立つ存在の人を選んだほうがいい」(山田委員)、「(前田と比較しても)おかしい数字ではない」(北別府委員)と、満場一致でジョンソンに決まった。

 また、投手の分業制が進み、完投数や投球回数で基準を満たすことが困難な現状に、堀内委員長は「少し基準を見直す時期にきている」とし、来年に向けて検討を始めることを明言した。

◆沢村賞選考委員(敬称略)
堀内恒夫(委員長)
平松政次
村田兆治
北別府学
山田久志

(2016年10月25日 読売新聞)

歴代受賞者
2016
ジョンソン(広島)
2015
前田(広島)
2014
金子(オリックス)
2013
田中(楽天)
2012
摂津(ソフトバンク)
2011
田中(楽天)
2010
前田健(広島)
2009
涌井(西武)
2008
岩隈(楽天)
2007
ダルビッシュ(日本ハム)
2006
斉藤(ソフトバンク)
2005
杉内(ソフトバンク)
2004
川上(中日)
2003
井川(阪神)、斉藤(ダイエー)
2002
上原(巨人)
2001
松坂(西武)
2000
該当者なし
1999
※上原(巨人)
1998
川崎(ヤクルト)
1997
西口(西武)
1996
斎藤(巨人)
1995
斎藤(巨人)
1994
山本昌(中日)
1993
今中(中日)
1992
石井丈(西武)
1991
佐々岡(広島)
1990
※野茂(近鉄)
1989
斎藤(巨人)
1988
大野(広島)
1987
桑田(巨人)
1986
北別府(広島)
1985
小松(中日)
1984
該当者なし
1983
遠藤(大洋)
1982
北別府(広島)
1981
西本(巨人)
1980
該当者なし
1979
小林(阪神)
1978
松岡(ヤクルト)
1977
小林(巨人)
1976
池谷(広島)
1975
外木場(広島)
1974
星野仙(中日)
1973
高橋一(巨人)
1972
堀内(巨人)
1971
該当者なし
1970
平松(大洋)
1969
高橋一(巨人)
1968
江夏(阪神)
1967
小川(中日)
1966
村山(阪神)
1966
※堀内(巨人)
1965
村山(阪神)
1964
バッキー(阪神)
1963
伊藤(巨人)
1962
小山(阪神)
1961
※権藤(中日)
1960
※堀本(巨人)
1959
※村山(阪神)
1958
金田(国鉄)
1957
金田(国鉄)
1956
金田(国鉄)
1955
別所(巨人)
1954
杉下(中日)
1953
大友(巨人)
1952
杉下(中日)
1951
杉下(中日)
1950
真田(松竹)
1949
藤本(巨人)
1948
中尾(巨人)
1947
別所(南海)

※は新人で受賞