プロ野球正力松太郎賞

プロ野球正力松太郎賞は、プロ野球の発展に最も貢献した球界関係者に贈られる、球界で最も名誉ある賞です。巨人軍を創立し、球界を牽引(けんいん)した正力松太郎を記念し、1977年に制定されました。

 初代受賞者は、巨人軍の王貞治選手。歴代受賞者には、長嶋茂雄監督、イチロー選手、松井秀喜選手、原辰徳監督ら、球界を代表する人たちが名を連ねています。

2020年 工藤監督 最多5度目


 プロ野球の発展に最も貢献した球界関係者に贈られる「正力松太郎賞」(読売新聞社制定)の選考委員会が12月8日、東京都内で開かれ、福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督(57)が3年連続で選ばれた。通算5度目の受賞は、王貞治氏の4度を超えて最多となる。

  •  工藤監督は就任6年目の今季、チームを4年連続の日本一に導いた。新型コロナウイルスの影響で開幕が6月にずれ込むなどしたイレギュラーなシーズンで、3年ぶりにパシフィック・リーグの頂点に立ち、昨季と同じ顔合わせとなった巨人との日本シリーズも制した。17日に行われるプロ野球の年間表彰式「NPBアワーズ」で、金メダルと賞金500万円が授与される。

若手積極起用 V4導く

 3年連続の受賞は初めて。3年ぶりのリーグ優勝と日本シリーズ4連覇を果たし、選考委員からは「若手の力を引き出し、チームを活性化させた」などと、その手腕が高く評価された。

 記者会見した王、門田両委員によると、選考委員会では、巨人のV9以来となる4年連続の日本一を達成した工藤監督を軸に議論が進んだ。育成出身で3年目の周東を1番に据えるなど若手を大胆に起用した采配が高く評価された。

 一方で、工藤監督を選んだ場合、前例のない3年連続受賞となることから、選手を推す声も上がった。王委員が主砲の柳田を「型破りな選手で存在感もあり、ファンの心も揺さぶる」と紹介すると、中西委員も「選手から選ぶなら柳田」と同調。選手や監督・コーチらに限られている選考対象に、球団などの「組織」も加えることを検討した昨年の議論を踏まえ、選手らを支えるスタッフの力も話題になった。

 絞り込みが進む中、最終的には「(日本シリーズでの)4連覇は工藤監督の手腕。一軍、二軍、三軍、育成すべてに気を配った」と、約40分の議論が集約された。 杉下委員は8日午前、事務局へ欠席の連絡を入れ、選考を出席委員に一任した。


  • 【正力賞選考委員】(敬称略)
  • 王貞治 (ソフトバンク球団会長)
  • 中西太(元阪神監督)
  • 山本浩二(元広島監督)
    • 門田隆将(ノンフィクション作家)
  • 杉下茂(元中日監督)=欠席

(2020年12月9日 読売新聞)

歴代受賞者
2020年
工藤 公康(ソフトバンク監督)
2019年
工藤 公康(ソフトバンク監督)
2018年
工藤 公康(ソフトバンク監督)
2017年
サファテ(ソフトバンク投手)
2016年
栗山英樹(日本ハム監督)
2015年
工藤公康(ソフトバンク監督)
2014年
秋山幸二(ソフトバンク監督)
2013年
星野仙一(楽天監督)
2012年
原辰徳(巨人監督)、阿部慎之助(巨人捕手)
2011年
秋山幸二(ソフトバンク監督)
2010年
西村徳文(ロッテ監督)
2009年
原辰徳(WBC日本代表監督=巨人監督)
2008年
渡辺久信(西武監督)
2007年
落合博満(中日監督)
2006年
王貞治(WBC日本代表監督=ソフトバンク監督)
2005年
ボビー・バレンタイン(ロッテ監督)
2004年
伊東勤(西武監督)
2003年
王貞治(ダイエー監督)、星野仙一(阪神監督)
2002年
原辰徳(巨人監督)
2001年
若松勉(ヤクルト監督)
2000年
松井秀喜(巨人外野手)
1999年
王貞治(ダイエー監督)
1998年
佐々木主浩(横浜投手)
1997年
古田敦也(ヤクルト捕手)
1996年
仰木彬(オリックス監督)
1995年
イチロー(オリックス外野手)
1994年
長嶋茂雄(巨人監督)、イチロー(オリックス外野手)
1993年
野村克也(ヤクルト監督)
1992年
石井丈裕(西武投手)
1991年
秋山幸二(西武外野手)
1990年
森祇晶(西武監督)
1989年
藤田元司(巨人監督)
1988年
門田博光(南海指名打者)
1987年
工藤公康(西武投手)
1986年
森祇晶(西武監督)
1985年
吉田義男(阪神監督)
1984年
衣笠祥雄(広島内野手)
1983年
田淵幸一(西武内野手)
1982年
広岡達朗(西武監督)
1981年
藤田元司(巨人監督)
1980年
古葉竹識(広島監督)
1979年
西本幸雄(近鉄監督)
1978年
広岡達朗(ヤクルト監督)
1977年
王貞治(巨人内野手)