プロ野球正力松太郎賞

プロ野球正力松太郎賞は、プロ野球の発展に最も貢献した球界関係者に贈られる、球界で最も名誉ある賞です。巨人軍を創立し、球界を牽引(けんいん)した正力松太郎を記念し、1977年に制定されました。

 初代受賞者は、巨人軍の王貞治選手。歴代受賞者には、長嶋茂雄監督、イチロー選手、松井秀喜選手、原辰徳監督ら、球界を代表する人たちが名を連ねています。

2016年プロ野球正力松太郎賞に、栗山監督

 プロ野球の発展に最も貢献した球界関係者に贈られる「正力松太郎賞」(読売新聞社制定)に17日、北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督(55)が初めて選ばれた。日本ハムからの受賞も初めて。


  •  就任5年目の栗山監督は今季、11・5ゲーム差をひっくり返す大逆転でパシフィック・リーグを制覇。日本シリーズでも広島東洋カープを破り、チームを10年ぶりの日本一に導いた手腕が評価された。28日に行われる年間表彰式「NPBアワーズ」で、金メダルと賞金500万円が授与される。

育てて勝つ手法 高評価

 選考委員会での議論のポイントとなったのは、「賞の権威を保つ」ことだった。座長を務めた王委員は記者会見で、「いろいろな名前が出たが、やはり正力松太郎賞にふさわしい人を選ぼうということで、栗山監督に決まった」と説明した。「一人を挙げるとすれば誰か」という視点で選んだ時、5人の委員の意見は「栗山監督」で一致した。

 選考の過程では、広島の25年ぶりのリーグ優勝に貢献した黒田や2年連続トリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を達成した山田(ヤクルト)、投打の二刀流で活躍した大谷(日本ハム)の名も挙がった。このうち、大谷については「栗山監督とのダブル受賞にしてはどうか」という意見も出たという。

 王委員は「プロ野球を盛り上げた意味では大谷君の活躍が一番」と認める一方で、大谷の状態を見極めながら投打を巧みに使い分けるなど、「選手の持てる力を引き出した手腕は本当に立派」と、栗山監督の決断力を選考理由に挙げた。「特に短期決戦の戦い方、選手を育てて勝つ手腕があり、非常に勉強家である」(中西委員)という称賛の声もあり、栗山監督の受賞が決まった。


  • 【正力賞選考委員】(敬称略)
  • 王貞治 (ソフトバンク球団会長)
  • 杉下茂 (元中日監督)
  • 中西太 (元阪神監督)
  • 山本浩二(元広島監督)
  • 門田隆将(ノンフィクション作家)

(2016年11月19日 読売新聞)

歴代受賞者
2016年
栗山英樹(日本ハム監督)
2015年
工藤公康(ソフトバンク監督)
2014年
秋山幸二(ソフトバンク監督)
2013年
星野仙一(楽天監督)
2012年
原辰徳(巨人監督)、阿部慎之助(巨人捕手)
2011年
秋山幸二(ソフトバンク監督)
2010年
西村徳文(ロッテ監督)
2009年
原辰徳(WBC日本代表監督=巨人監督)
2008年
渡辺久信(西武監督)
2007年
落合博満(中日監督)
2006年
王貞治(WBC日本代表監督=ソフトバンク監督)
2005年
ボビー・バレンタイン(ロッテ監督)
2004年
伊東勤(西武監督)
2003年
王貞治(ダイエー監督)、星野仙一(阪神監督)
2002年
原辰徳(巨人監督)
2001年
若松勉(ヤクルト監督)
2000年
松井秀喜(巨人外野手)
1999年
王貞治(ダイエー監督)
1998年
佐々木主浩(横浜投手)
1997年
古田敦也(ヤクルト捕手)
1996年
仰木彬(オリックス監督)
1995年
イチロー(オリックス外野手)
1994年
長嶋茂雄(巨人監督)、イチロー(オリックス外野手)
1993年
野村克也(ヤクルト監督)
1992年
石井丈裕(西武投手)
1991年
秋山幸二(西武外野手)
1990年
森祇晶(西武監督)
1989年
藤田元司(巨人監督)
1988年
門田博光(南海指名打者)
1987年
工藤公康(西武投手)
1986年
森祇晶(西武監督)
1985年
吉田義男(阪神監督)
1984年
衣笠祥雄(広島内野手)
1983年
田淵幸一(西武内野手)
1982年
広岡達朗(西武監督)
1981年
藤田元司(巨人監督)
1980年
古葉竹識(広島監督)
1979年
西本幸雄(近鉄監督)
1978年
広岡達朗(ヤクルト監督)
1977年
王貞治(巨人内野手)