日本スポーツ賞

日本スポーツ賞は、その年のスポーツ界で最も活躍した選手、チームに贈られる賞です。1951年に制定され、第1回受賞者は、水泳の古橋広之進選手でした。

 競技団体が推薦した候補の中から、日本オリンピック委員会会長らスポーツ界代表による選考委員会が、大賞を選んでいます。

2019年 ラグビー日本代表に大賞

 今年のスポーツ界で活躍した選手、チームを表彰する第69回日本スポーツ賞(読売新聞社制定)の選考委員会が2019年12月13日、東京・大手町の読売新聞東京本社で開かれ、グランプリ(大賞)には、ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で初の8強進出を果たした日本代表チームが選ばれた。奨励金として、日本代表チームに200万円、日本ラグビー協会に300万円が贈られる。

 陸上の世界選手権男子50キロ競歩で金メダルに輝いた鈴木雄介選手(31)(富士通)と、バドミントンの世界選手権で男子シングルス2連覇の桃田賢斗選手(25)(NTT東日本)が特別賞。ゴルフの全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手(21)が奨励賞に決まった。



グランプリ

ラグビー・ワールドカップ日本代表チーム

特別賞

鈴木雄介(陸上)、桃田賢斗(バドミントン)

奨励賞

渋野日向子(ゴルフ)

「日本国民を熱狂させた」

 日本スポーツ賞は、原則として昨年12月から今年11月までの実績をもとに受賞者を決める。選考委員会は、まず安西委員を座長に選出し、各委員が大賞候補を推薦した。ラグビー日本代表については、盛り上がりの様子が社会現象になったとして「日本国民を熱狂させた」(桜井委員)、「大会が大成功に終わったのも、日本代表の快進撃による」(林委員)などと称賛する声が相次いだ。競技普及への貢献度も支持された。

 特別賞は、大賞に次ぐ実績を残した個人や団体が対象。鈴木は、20キロ競歩の世界記録保持者となってから故障に苦しみ、失意から立ち直って世界選手権50キロ競歩の王者となった。桃田は、賭博問題で出場停止処分を受け、地道な努力の積み重ねで再びチャンスをつかみ、世界選手権2連覇を達成した。「2人とも不屈の精神で返り咲いた」(森委員)などと高く評価する意見が大勢を占めた。。

将来性を期待する奨励賞は、全英女子オープン優勝で日本人2人目の海外メジャー制覇を遂げた渋野に決まった。ファンへの丁寧な応対や、朗らかな表情を取り上げ、伊藤委員は「明るさを持った選手で、日本人に対する外国人のイメージを少し変えてくれた」との見方を示した。

 奨励金として、大賞の日本代表に200万円、日本ラグビー協会に300万円、特別賞の鈴木と桃田に各100万円、競技団体に各200万円、奨励賞の渋野には50万円が贈られる。

◇日本スポーツ賞委員会
安西孝之(日本ゴルフ協会名誉会長)猪谷千春(国際オリンピック委員会名誉委員)伊藤雅俊(日本スポーツ協会会長)宇津木妙子(日本ソフトボール協会副会長)小野清子(日本オリンピック委員会名誉委員)桜井孝次(日本陸上競技連盟顧問)林務(日本オリンピック委員会名誉委員)平松純子(国際スケート連合名誉委員)森喜朗(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長)山下泰裕(日本オリンピック委員会会長)=以上50音順、敬称略
▽読売新聞社関係 渡辺恒雄(グループ本社代表取締役主筆)山口寿一(同本社代表取締役社長)松田陽三(東京本社専務取締役広告・事業担当)田中隆之(同本社取締役編集局長)福士千恵子(同本社取締役事業局長)

(2019年12月14日 読売新聞)

歴代受賞者
第69回(2019年)
ラグビー・ワールドカップ日本代表チーム、鈴木雄介(陸上)、桃田賢斗(バドミントン)=特別賞、渋野日向子(ゴルフ)=奨励賞         
第68回(2018年)
羽生結弦(スケート)、スケート 平昌五輪 スピードスケート 女子日本代表=オリンピック特別賞、池江璃花子(水泳)=特別賞、大坂なおみ(テニス)=奨励賞
第67回(2017年)
桐生祥秀(陸上)、小平奈緒(スケート)=特別賞、高梨沙羅(スキー)=特別賞、奥原希望(バドミントン)=奨励賞
第66回(2016年)
伊調馨(レスリング)、陸上男子400メートルリレー日本代表チーム=オリンピック特別賞萩野公介(水泳)=オリンピック特別賞、体操男子日本代表チーム=オリンピック特別賞、高橋礼華・松友美佐紀ペア(バドミントン)=オリンピック特別賞、羽根田卓也(カヌー)=奨励賞、畑岡奈紗(ゴルフ)=奨励賞
第65回(2015年)
伊調馨(レスリング)、ラグビー日本代表=特別賞、体操男子日本代表チーム=特別賞、渡部香生子(水泳)=奨励賞
第64回(2014年)
羽生結弦(スケート)、葛西紀明(スキー)=オリンピック特別賞、錦織圭(テニス)=奨励賞
第63回(2013年)
内村航平(体操)、瀬戸大也(水泳)=奨励賞、日本オリンピック委員会=特別功労賞
第62回(2012年)
レスリング ロンドン五輪男女日本代表選手団、村田諒太(ボクシング)=オリンピック特別賞、内村航平(体操)=オリンピック特別賞、松本薫(柔道)=オリンピック特別賞
第61回(2011年)
サッカー女子日本代表、室伏広治(陸上)=特別賞、内村航平(体操)=特別賞、松山英樹(ゴルフ)=奨励賞
第60回(2010年)
吉田沙保里(レスリング)、高橋大輔(スケート)=オリンピック特別賞、福島千里(陸上)=奨励賞
第59回(2009年)
内村航平(体操)、ワールド・ベースボール・クラシック日本代表チーム=特別賞、石川遼(ゴルフ)=奨励賞、古橋広之進=特別功労賞
第58回(2008年)
北島康介(水泳)、ソフトボール女子日本代表=オリンピック特別賞
第57回(2007年)
吉田沙保里(レスリング)
第56回(2006年)
荒川静香(スケート)、ワールド・ベースボール・クラシック日本代表チーム=特別賞
第55回(2005年)
冨田洋之(体操)、ゴルフ・ワールドカップ女子日本代表=特別賞、レスリング世界選手権=特別賞、女子日本代表選手団=特別賞、浅田真央(スケート)=奨励賞
第54回(2004年)
野村忠宏(柔道)、室伏広治(陸上)=オリンピック特別賞、北島康介(水泳)=オリンピック特別賞、アテネ五輪体操男子日本代表=オリンピック特別賞
第53回(2003年)
北島康介(水泳)
第52回(2002年)
北島康介(水泳)、サッカーワールドカップ日本代表チーム=特別賞
第51回(2001年)
田村亮子(柔道)、世界水泳シンクロ・デュエットチーム(立花美哉、武田美保)=特別賞
第50回(2000年)
高橋尚子(陸上)、野村忠宏(柔道)=オリンピック特別賞、シドニー五輪水泳シンクロ・デュエットチーム=オリンピック特別賞、シドニー五輪ソフトボール日本代表チーム=オリンピック特別賞
第49回(1999年)
篠原信一(柔道)、宮崎正裕(剣道)=特別賞
第48回(1998年)
清水宏保(スケート)、長野五輪ジャンプ団体日本チーム(原田雅彦、岡部孝信、斎藤浩哉、船木和喜)=オリンピック特別賞
第47回(1997年)
鈴木博美(陸上)
第46回(1996年)
恵本裕子(柔道)、有森裕子(陸上)=オリンピック特別賞、ヨット女子470級チーム(重由美子、木下アリーシア、松山和興コーチ)=オリンピック特別賞
第45回(1995年)
田村亮子(柔道)
第44回(1994年)
リレハンメル五輪日本代表複合チーム(阿部雅司、河野孝典、荻原健司)
第43回(1993年)
浅利純子(陸上)
第42回(1992年)
岩崎恭子(水泳)、古賀稔彦(柔道)=オリンピック特別賞、アルベールビル五輪日本代表複合チーム(三ケ田礼一、河野孝典、荻原健司、阿部雅司)=オリンピック特別賞
第41回(1991年)
谷口浩美(陸上)
第40回(1990年)
橋本聖子(スケート)
第39回(1989年)
伊藤みどり(スケート)
第38回(1988年)
鈴木大地(水泳)、斉藤仁(柔道)=オリンピック特別賞、レスリング・ソウル五輪選手団=オリンピック特別賞
第37回(1987年)
小川直也(柔道)
第36回(1986年)
中山竹通(陸上)
第35回(1985年)
正木嘉美(柔道)
第34回(1984年)
山下泰裕(柔道)、具志堅幸司(体操)=オリンピック特別賞
第33回(1983年)
黒岩彰(スケート)
第32回(1982年)
室伏重信(陸上)
第31回(1981年)
釜本邦茂(サッカー)
第30回(1980年)
瀬古利彦(陸上)
第29回(1979年)
藤猪省三(柔道)
第28回(1978年)
山下泰裕(柔道)
第27回(1977年)
河野満(卓球)
第26回(1976年)
モントリオール五輪バレーボール日本女子チーム、高田裕司(レスリング)=オリンピック特別賞、体操日本男子選手団=オリンピック特別賞
第25回(1975年)
エベレスト女子登山隊
第24回(1974年)
バレーボール全日本女子チーム
第23回(1973年)
第8回世界柔道選手権日本代表選手団
第22回(1972年)
田口信教(水泳)、ミュンヘン五輪体操日本男子選手団、札幌五輪ジャンプ(70メートル級)日本チーム=オリンピック特別賞
第21回(1971年)
中山紀子、湯木博恵(バドミントン)
第20回(1970年)
西側よしみ(水泳)、第17回世界体操選手権日本代表チーム
第19回(1969年)
第6回世界柔道選手権大会日本代表選手団
第18回(1968年)
君原健二(陸上)、メキシコ五輪サッカー日本代表チーム=オリンピック特別賞
第17回(1967年)
鈴木恵一(スケート)
第16回(1966年)
深津尚子(卓球)
第15回(1965年)
重松森雄(陸上)
第14回(1964年)
遠藤幸雄(体操)、東京五輪日本女子バレーボール・チーム=オリンピック特別賞
第13回(1963年)
田中聡子(水泳)
第12回(1962年)
三宅義信(重量挙げ)
第11回(1961年)
大日本紡績貝塚女子バレーボール・チーム
第10回(1960年)
ローマ五輪日本男子体操チーム
第9回(1959年)
山中毅(水泳)
第8回(1958年)
曾根康治(柔道)
第7回(1957年)
第24回世界卓球選手権日本代表選手団
第6回(1956年)
笹原正三(レスリング)
第5回(1955年)
古川勝(水泳)
第4回(1954年)
長沢二郎(水泳)
第3回(1953年)
山田敬蔵(陸上)
第2回(1952年)
石井庄八(レスリング)
第1回(1951年)
古橋広之進(水泳)