日本スポーツ賞

日本スポーツ賞は、その年のスポーツ界で最も活躍した選手、チームに贈られる賞です。1951年に制定され、第1回受賞者は、水泳の古橋広之進選手でした。

 競技団体が推薦した候補の中から、日本オリンピック委員会会長らスポーツ界代表による選考委員会が、大賞を選んでいます。

第66回グランプリに、伊調馨(かおり)選手

 2016年のスポーツ界で活躍した選手を表彰する第66回日本スポーツ賞(読売新聞社制定)の選考委員会が19日、東京・大手町の読売新聞東京本社で開かれ、グランプリ(大賞)にリオデジャネイロ五輪で女子個人種目初の五輪4連覇を果たしたレスリング女子の伊調馨(いちょう・かおり)選手(32)(ALSOK)=写真=が2年連続で選出された。奨励金として伊調選手に200万円、日本レスリング協会に300万円が贈られる。

 オリンピック特別賞には、陸上男子400メートルリレー銀メダルの日本代表チーム、競泳男子400メートル個人メドレーの金などメダル3個を獲得した萩野公介選手(22)(東洋大)、体操団体総合を制した男子日本代表チーム、女子ダブルスで日本バドミントン界初の金メダルに輝いた高橋礼華(あやか)選手(26)、松友美佐紀選手(24)ペア(日本ユニシス)が選ばれた。

 奨励賞はリオ五輪カヌー男子スラローム、カナディアンシングル銅の羽根田卓也選手(29)(ミキハウス)、ゴルフの日本女子オープンで史上初のアマチュア優勝を飾った畑岡奈紗選手(17)(茨城・ルネサンス高)に決まった。

グランプリ

レスリング  伊調馨(いちょう・かおり) 32(ALSOK)

オリンピック特別賞

陸上 男子400メートルリレー日本代表チーム
水泳 萩野公介 22(東洋大)
体操 男子日本代表チーム
バドミントン 高橋礼華(あやか)、松友美佐紀ペア(日本ユニシス)

奨励賞

カヌー 羽根田卓也 29(ミキハウス)
ゴルフ 畑岡奈紗 17(茨城・ルネサンス高)

競技の枠を超えた快挙

 選考委員会では、まず安西委員を座長に選出し、各委員が大賞候補を推薦した。個人では伊調と萩野、錦織を推す声があり、団体では「タカマツ」ペアが推薦された。伊調については「五輪女子個人種目で4連覇は、競技の枠を超えた快挙」(竹田委員)、「階級変更の苦労を乗り越え勝ち続けた」(小野委員)などと称賛の声が相次いだ。

 五輪での実績と、競技の普及・発展に著しい功績を残した個人や団体が対象のオリンピック特別賞は、陸上男子400メートルリレー日本代表チームについて、「全員10秒台の選手たちがジャマイカに迫った。やればできるという勇気と感動を国民に与えた」と猪谷委員らが評価。金メダルを獲得した体操男子日本代表チーム、「タカマツ」ペア、萩野も選出された。柔道の大野らを推す声もあったが、受賞には至らなかった。

 将来のさらなる飛躍が期待される奨励賞には羽根田と畑岡を推す声があがり、初めて2選手が選ばれた。

◇日本スポーツ賞委員会
安西孝之(日本ゴルフ協会名誉会長)猪谷千春(国際オリンピック委員会名誉委員)岡野俊一郎(同)小野清子(日本オリンピック委員会名誉委員)桜井孝次(日本陸上競技連盟顧問)竹田恒和(日本オリンピック委員会会長)張富士夫(日本体育協会会長)林務(日本オリンピック委員会名誉委員)平松純子(国際スケート連合理事)森喜朗(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長)=以上50音順、敬称略
▽読売新聞社関係 渡辺恒雄(グループ本社代表取締役主筆)山口寿一(同本社代表取締役社長)大橋善光(東京本社取締役副社長・事業・編集担当)溝口烈(同本社専務取締役編集局長)石井一夫(同本社取締役事業局長)

(2016年12月20日 読売新聞)

歴代受賞者
第66回(2016年)
伊調馨(レスリング)、陸上男子400メートルリレー日本代表チーム=オリンピック特別賞萩野公介(水泳)=オリンピック特別賞、体操男子日本代表チーム=オリンピック特別賞、高橋礼華・松友美佐紀ペア(バドミントン)=オリンピック特別賞、羽根田卓也(カヌー)=奨励賞、畑岡奈紗(ゴルフ)=奨励賞
第65回(2015年)
伊調馨(レスリング)、ラグビー日本代表=特別賞、体操男子日本代表チーム=特別賞、渡部香生子(水泳)=奨励賞
第64回(2014年)
羽生結弦(スケート)、葛西紀明(スキー)=オリンピック特別賞、錦織圭(テニス)=奨励賞
第63回(2013年)
内村航平(体操)、瀬戸大也(水泳)=奨励賞、日本オリンピック委員会=特別功労賞
第62回(2012年)
レスリング ロンドン五輪男女日本代表選手団、村田諒太(ボクシング)=オリンピック特別賞、内村航平(体操)=オリンピック特別賞、松本薫(柔道)=オリンピック特別賞
第61回(2011年)
サッカー女子日本代表、室伏広治(陸上)=特別賞、内村航平(体操)=特別賞、松山英樹(ゴルフ)=奨励賞
第60回(2010年)
吉田沙保里(レスリング)、高橋大輔(スケート)=オリンピック特別賞、福島千里(陸上)=奨励賞
第59回(2009年)
内村航平(体操)、ワールド・ベースボール・クラシック日本代表チーム=特別賞、石川遼(ゴルフ)=奨励賞、古橋広之進=特別功労賞
第58回(2008年)
北島康介(水泳)、ソフトボール女子日本代表=オリンピック特別賞
第57回(2007年)
吉田沙保里(レスリング)
第56回(2006年)
荒川静香(スケート)、ワールド・ベースボール・クラシック日本代表チーム=特別賞
第55回(2005年)
冨田洋之(体操)、ゴルフ・ワールドカップ女子日本代表=特別賞、レスリング世界選手権=特別賞、女子日本代表選手団=特別賞、浅田真央(スケート)=奨励賞
第54回(2004年)
野村忠宏(柔道)、室伏広治(陸上)=オリンピック特別賞、北島康介(水泳)=オリンピック特別賞、アテネ五輪体操男子日本代表=オリンピック特別賞
第53回(2003年)
北島康介(水泳)
第52回(2002年)
北島康介(水泳)、サッカーワールドカップ日本代表チーム=特別賞
第51回(2001年)
田村亮子(柔道)、世界水泳シンクロ・デュエットチーム(立花美哉、武田美保)=特別賞
第50回(2000年)
高橋尚子(陸上)、野村忠宏(柔道)=オリンピック特別賞、シドニー五輪水泳シンクロ・デュエットチーム=オリンピック特別賞、シドニー五輪ソフトボール日本代表チーム=オリンピック特別賞
第49回(1999年)
篠原信一(柔道)、宮崎正裕(剣道)=特別賞
第48回(1998年)
清水宏保(スケート)、長野五輪ジャンプ団体日本チーム(原田雅彦、岡部孝信、斎藤浩哉、船木和喜)=オリンピック特別賞
第47回(1997年)
鈴木博美(陸上)
第46回(1996年)
恵本裕子(柔道)、有森裕子(陸上)=オリンピック特別賞、ヨット女子470級チーム(重由美子、木下アリーシア、松山和興コーチ)=オリンピック特別賞
第45回(1995年)
田村亮子(柔道)
第44回(1994年)
リレハンメル五輪日本代表複合チーム(阿部雅司、河野孝典、荻原健司)
第43回(1993年)
浅利純子(陸上)
第42回(1992年)
岩崎恭子(水泳)、古賀稔彦(柔道)=オリンピック特別賞、アルベールビル五輪日本代表複合チーム(三ケ田礼一、河野孝典、荻原健司、阿部雅司)=オリンピック特別賞
第41回(1991年)
谷口浩美(陸上)
第40回(1990年)
橋本聖子(スケート)
第39回(1989年)
伊藤みどり(スケート)
第38回(1988年)
鈴木大地(水泳)、斉藤仁(柔道)=オリンピック特別賞、レスリング・ソウル五輪選手団=オリンピック特別賞
第37回(1987年)
小川直也(柔道)
第36回(1986年)
中山竹通(陸上)
第35回(1985年)
正木嘉美(柔道)
第34回(1984年)
山下泰裕(柔道)、具志堅幸司(体操)=オリンピック特別賞
第33回(1983年)
黒岩彰(スケート)
第32回(1982年)
室伏重信(陸上)
第31回(1981年)
釜本邦茂(サッカー)
第30回(1980年)
瀬古利彦(陸上)
第29回(1979年)
藤猪省三(柔道)
第28回(1978年)
山下泰裕(柔道)
第27回(1977年)
河野満(卓球)
第26回(1976年)
モントリオール五輪バレーボール日本女子チーム、高田裕司(レスリング)=オリンピック特別賞、体操日本男子選手団=オリンピック特別賞
第25回(1975年)
エベレスト女子登山隊
第24回(1974年)
バレーボール全日本女子チーム
第23回(1973年)
第8回世界柔道選手権日本代表選手団
第22回(1972年)
田口信教(水泳)、ミュンヘン五輪体操日本男子選手団、札幌五輪ジャンプ(70メートル級)日本チーム=オリンピック特別賞
第21回(1971年)
中山紀子、湯木博恵(バドミントン)
第20回(1970年)
西側よしみ(水泳)、第17回世界体操選手権日本代表チーム
第19回(1969年)
第6回世界柔道選手権大会日本代表選手団
第18回(1968年)
君原健二(陸上)、メキシコ五輪サッカー日本代表チーム=オリンピック特別賞
第17回(1967年)
鈴木恵一(スケート)
第16回(1966年)
深津尚子(卓球)
第15回(1965年)
重松森雄(陸上)
第14回(1964年)
遠藤幸雄(体操)、東京五輪日本女子バレーボール・チーム=オリンピック特別賞
第13回(1963年)
田中聡子(水泳)
第12回(1962年)
三宅義信(重量挙げ)
第11回(1961年)
大日本紡績貝塚女子バレーボール・チーム
第10回(1960年)
ローマ五輪日本男子体操チーム
第9回(1959年)
山中毅(水泳)
第8回(1958年)
曾根康治(柔道)
第7回(1957年)
第24回世界卓球選手権日本代表選手団
第6回(1956年)
笹原正三(レスリング)
第5回(1955年)
古川勝(水泳)
第4回(1954年)
長沢二郎(水泳)
第3回(1953年)
山田敬蔵(陸上)
第2回(1952年)
石井庄八(レスリング)
第1回(1951年)
古橋広之進(水泳)