次の夕刊小説 澤田瞳子さんの「落花」

中村文則さんの夕刊連載小説「R帝国」に続き、2月3日から澤田瞳子さん(39)の「落花」が始まります。江戸時代の絵師を題材とした「若冲(じゃくちゅう)」で親鸞賞、「満つる月の如(ごと)し」で新田次郎文学賞を受けるなど、壮大な歴史・時代小説で知られる著者が、平安中期の僧を主人公に平将門(たいらのまさかど)の乱を巡る長編に挑みます。挿絵は、イラストレーターの村田涼平さん(39)です。

 《作者の言葉》

 平安時代は現代人の想像以上に、音楽に満ちた時代でした。天皇・貴族は学問や和歌の教養と共に楽器演奏の素養が必須とされ、琵琶や琴、笛の稽古に取り組みました。寺では声がいい僧侶ほど賞賛され、経典に節を付けて歌う声明(しょうみょう)も盛んでした。そんな華やかな都を飛び出した主人公は、もののふたちが争う坂東でどんな音を見出(みいだ)すのか。やがて来たる武士の世、その胎動の中でもがく人々の生き様と、音楽に捕らわれた男たちを描きます。

新しい夕刊連載小説「落花」の題字
新しい夕刊連載小説「落花」の題字
作者の澤田瞳子さん
作者の澤田瞳子さん