文化・スポーツのために

1.文化振興の取り組み

読売日本交響楽団

読売日本交響楽団を通じて、クラシック音楽の素晴らしさを日本に広めています。

読売日本交響楽団は、読売新聞社、日本テレビ放送網、読売テレビの読売グループ3社の出資で1962年(昭和37年)に設立。スクロヴァチェフスキ、アルブレヒト、カンブルランなど、世界的なアーティストが歴代の常任指揮者を務め、2019年4月にドイツの名匠セバスティアン・ヴァイグレが第10代常任指揮者に就任しました。読響の実力は国内外に知られており、2015年のヨーロッパ公演でも高い評価を受けました。

大ホールでの演奏会だけでなく、公益財団法人「正力厚生会」のがん患者助成事業に協力する「読響ハートフル・コンサート」、小中学校での「読響フレンドシップ・コンサート」、地域の中規模ホールでの「読売サロン・コンサート」といった活動にも取り組み、音楽文化のすそ野拡大にも地道な努力を続けています。傘下にオーケストラを持つ新聞社は、世界で読売新聞社だけです。

読売日本交響楽団HP

(C)読売日本交響楽団
(C)読売日本交響楽団

囲碁・将棋の公式戦

囲碁、将棋の国内最高位の公式戦を主催し、囲碁、将棋の振興に取り組んでいます。囲碁の棋聖戦(日本棋院、関西棋院、読売新聞社主催)は1976年(昭和51年)に、将棋の竜王戦(日本将棋連盟、読売新聞社主催)は1987年(昭和62年)に創設し、長い伝統があります。タイトル者を決める七番勝負は、毎年全国各地で行われ、地域の文化振興や活性化にも大きく貢献しています。

囲碁・第46期棋聖就位式で、笑顔を見せる一力遼棋聖(2022年4月15日)
囲碁・第47期棋聖戦七番勝負で初防衛し、就位式で允許状(いんきょじょう)を手にする一力遼棋聖(2023年4月14日)
将棋・第34期竜王戦七番勝負を制し、就位式で竜王杯を手にする藤井聡太竜王(2022年1月24日)
将棋・第35期竜王戦七番勝負で初防衛し、就位式で竜王杯を手にする藤井聡太竜王(2023年1月30日)

読売書法会

「読売書法会」は、書の普及と育成を目指し、1984年(昭和59年)に創立されました。国内最大規模の公募展「読売書法展」を全国8都市で開催しており、毎年約2万点の応募があります。「読売書法展」のほか、企画展の開催や関係する書道団体の事業支援など幅広く活動しています。

書法会HP

第37回「読売書法展(東京展)の展示風景」(東京・六本木、国立新美術館)
第37回「読売書法展(東京展)の展示風景」(東京・六本木、国立新美術館)

ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム

国内外のノーベル賞受賞者を招いたシンポジウムを毎年全国で開いています。1988年(昭和63年)に初めて開催し、2010年からは「次世代へのメッセージ」をタイトルに掲げました。受賞者は講演やパネル討論を通じ、人類が直面する諸課題について、それぞれの専門分野を超えた幅広い議論を行い、将来を担う若者たちが知的な刺激を得られる機会になっています。2021年からオンラインでの配信も行っています。

調査研究 ノーベル・フォーラム

吉野彰・旭化成名誉フェロー(左)と野依良治・名古屋大学特別教授が参加した2020年9月の福島県いわき市でのフォーラム
吉野彰・旭化成名誉フェロー(左)と野依良治・名古屋大学特別教授が参加した2020年9月の福島県いわき市でのフォーラム

夏の文学教室

「夏の文学教室」は、第一線で活躍する現役作家らによる連続公開講座です。日本近代文学館が1964年(昭和39年)に始めた伝統の講座ですが、読売新聞社はこれを単独後援し、文学振興に協力しています。

美術展

読売新聞社は、国内外の主要美術館やコレクター、研究者らと長年培ってきた人脈や情報網をいかし、歴史に残る美術展を開催してきました。

1951年(昭和26年)、本社と東京国立博物館の主催で「マチス展」を開催しました。第2次世界大戦で長い間、西欧諸国との文化交流が途絶えていた日本人にとって、海外の巨匠の絵画をまとめて鑑賞できる初めての機会でした。

本社と国立西洋美術館が1994年(平成6年)に主催した「バーンズ・コレクション展」では、米国・バーンズ財団が所蔵する作品の中から、「門外不出」とされてきた選りすぐりの印象派絵画80点を展示し、107万人を超える人たちが訪れました。読売新聞創刊140周年を迎えた2014年には、記念事業として「オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由―」を国立新美術館で開催、入場者は71万人を超えました。

美術館連絡協議会

美術館連絡協議会(美連協)は、全国の公立美術館が連携を図り、芸術、文化の向上および発展に資することを目的に、1982年12月に設立されました。

読売新聞社と日本テレビ放送網等の呼びかけに賛同した35館で発足しましたが、現在は、47都道府県の公立美術館約150館が加盟し、全国的に活動を展開しています。

        

2022年4月1日、会長に宮田亮平氏(前文化庁長官、元東京藝術大学学長)が就任しました。

美術館連絡協議会HP

2.スポーツ振興の取り組み

国民的スポーツの開催

読売新聞社は、読売巨人軍とともに、日本のプロ野球の発展を支えてきました。ほかにも東京マラソン、大阪マラソン、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)、全日本大学女子駅伝など、国内トップレベルの競技スポーツを開催し、スポーツの素晴らしさを伝えています。日本で独自の発展を遂げた駅伝競技を初めて開催したのは、読売新聞社です。その歴史は、1917年(大正6年)の「東海道駅伝徒歩競走」の開催にさかのぼります。

東京・大手町をスタートする箱根駅伝の選手たち(2021年1月)
東京・大手町をスタートする箱根駅伝の選手たち(2021年1月)

東京2020オリンピック・パラリンピックオフィシャル新聞パートナー

読売新聞東京本社は2016年1月、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との間で、「東京2020スポンサーシッププログラム」における「新聞カテゴリー オフィシャルパートナー」契約を締結しました。

2021年に開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「東京2020大会」)の大会オフィシャルパートナー、リオデジャネイロ2016、平昌2018、東京2020の3大会のオリンピック・パラリンピック日本代表選手団オフィシャルパートナーとして、応援しました。

読売新聞はこれまでも、新聞界で唯一のJOC(公益財団法人日本オリンピック委員会)オフィシャルパートナーとして、アテネ2004大会から日本代表選手団を応援してきました。2016年と2020年の二度の東京大会招致もオフィシャルパートナーとして支え、東京2020大会の開催決定に至りました。

市民マラソン・少年スポーツの開催

スポーツ人口の拡大や、健康づくりを目指して、市民マラソンや少年スポーツの振興 にも取り組んでいます。市民マラソンでは「つくばマラソン」(茨城県つくば市)、「いわきサンシャインマラソン」(福島県いわき市)、「板橋Cityマラソン」(東京都板橋区)、少年スポーツでは、「JFA全日本U-12サッカー選手権大会」「全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ」、「JOCジュニアオリンピックカップ 全国都道府県対抗中学バレーボール大会」、「全日本バレーボール小学生大会」を開催、「全国JOCジュニアオリンピックカップ春季・夏季水泳競技大会」などを後援しています。

世界にはばたくアスリートを見守り、育てようと、2013年からは全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の共催に加わりました。

鹿児島市で開かれた全国高校総体開会式(2019年7月)
鹿児島市で開かれた全国高校総体開会式(2019年7月)