「父子チャレンジアカデミー」
メダリストが500人に走り方を指導

 小学生とそのお父さんらがスポーツの魅力を楽しく学ぶ「父子チャレンジアカデミー」(NPO法人幼児教育従事者研究開発機構主催、読売新聞社共催)が7月23日、横浜市立新石川小学校で開かれました。北京五輪の陸上男子400mリレーで銀メダルを獲得した朝原宣治さんが約500人の親子に走り方のコツを指導。参加者は、断続的に降り続いた小雨をものともせず楽しそうに汗を流し、イベント後にはプレゼントのアイスクリームでほてった体を冷やしていました。

 開始は午後1時半。昨年、このイベントに息子と参加した経験がある参議院議員の今井絵理子さんが挨拶をした後、朝原さんらが登場。前半は体をほぐすための体操から。手や首を振るシンプルなものや、お父さんやお母さんに片足を持ってもらって両腕で歩く「手押し車」などにも挑戦。午後2時55分ごろから始まった後半ではいよいよ正しい走り方の実践。朝原さんは「足が前に出ると同時に、腰も前に出るようにして」。朝原さんが手本を示すと、大きなストライドと早い足の回転に、参加者からどよめきと拍手が起こりました。

イベントの冒頭であいさつする朝原さん
イベントの冒頭であいさつする朝原さん

 
◆食育セミナー「丈夫な骨を作るのはカルシウムと運動」
 午後3時45分からは株式会社明治による食育セミナー「すすんで運動、しっかり食べよう!~みるく教室~」が開かれました。講師の同社・飯泉千寿子さんが成長期の小学生に大切なバランスのよい食事について話してくれました。

 まずリオ五輪の女子レスリングで金メダルを取った登坂絵莉選手の朝食、夕食を紹介。「登坂選手は体が小さいけれど、ご飯、味噌汁、魚、サラダのほか、牛乳、ヨーグルトなど多くの種類の食べ物を食べています。小学校では好き嫌いが多かったけれど、試合で勝つうちに『もっと強くなりたい』と食べ物を意識するようになったそうです」とバランスのよい食事の大切さを強調しました。

 成長期にはカルシウムを多く摂って骨を強くすることが大切。特に10~20歳の間に骨密度が大きくなるそうです。牛乳には比較的多くのカルシウムが含まれていますが、「牛乳1本ではぜんぜん足りません。色々な食品から摂ることを心がけ、外で運動してください。外で日光に当たることでビタミンDができ、カルシウムの吸収を助けます」と話してくれました。

◆朝原さん「色々な競技をやってみて」
 午後4時10分ごろから始まったトークライブでは、朝原さんが子ども時代のことを話してくれました。お父さんは銀行員、お母さんは専業主婦で「僕をスポーツ選手にしたいという考えはなく、小学生の時のおけいこはエレクトーンと書道でした」とのこと。

 当時、元気に外で遊ぶことが体力作りになっていたそうです。「アップダウンのきつい神戸の山で育って、自転車で競争したり、ローラースケートがはやればそれをやったり。陸上は、バランスよく色々な競技をやった人が将来的に伸びるのではないか」と話してくれました。

 オリンピックの選手村ってどんなところ?「1番始めに経験したアトランタは何もかもすごいと思いました。敷地内なのに乗り物で移動するとか。ただ、食事はあまりおいしくないと思ったので、その後の大会では外においしいものを食べに行きました」

 8月4日から世界陸上があります。短距離をどう楽しむといい?「まず(選手など)人を知ること。多田(修平)選手(関学大)は全国ではあまり知られていないが、関西ではずっと注目されていました。スタートが得意な選手です。イケメンだし。サニブラウン(・ハキーム)選手(東京陸協)はすごい成績を持っていて、今回も期待しています」

 イベント終了後には、株式会社明治の「果汁グミ」やチョコレートの「マーブル」、「明治エッセルスーパーカップ」などのお土産が参加者に配られました。

※「父子チャレンジアカデミー」は2009年からNPO法人幼児教育従事者研究開発機構が主催して全国の市町村で開催しています。今年から読売新聞社が共催に加わり、9月には長崎市と岡山市で行われる予定です。

お父さん、両足じゃなくて片足を持つんです
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トカゲのように地面をはうトレーニングで、朝原さんは「足と手の動きに気をつけて」と指導
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練習後に開かれた食育セミナーでは、成長期に必要な栄養についての説明に参加者は熱心に聞き入っていました
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イベント最後に開かれたトークでは、朝原さんが子ども時代を語ってくれました
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