新聞ができるまで
01取材
新聞記者は、多くの人の話を聞いたり、事件や事故の現場に行ったりして取材をします。図書館などで資料を調べたりもします。記者会見などで発表されるものについて記事を書くだけではありません。取材相手は、首相や国会議員、企業の社長、警察官や弁護士、スポーツ選手や芸能人、街で暮らす一般の人など様々です。
02編集
記者は、こうした取材の合間に記事を書いています。その日に起きた出来事の記事を急いで書き上げるため、締め切り時間と格闘することもしばしば。出来上がった原稿は、デスクと呼ばれる責任者がチェックします。
03編集会議
その日の朝刊、夕刊に掲載する主な記事は、「立ち会い」と呼ばれる編集会議で話し合われます。この会議に入ることを、相撲の取組が始まることになぞらえて「土俵入り」などと呼びます。社会部など編集局各部のデスクがそれぞれ候補の記事を出して内容や重要性を説明します。
04紙面レイアウト・校閲
記者が書いた原稿は、校閲記者がチェックします。字や数字などに間違いがないか、記事がレイアウトされた後も細かくチェックを続けます。レイアウトを担当するのは、編成記者です。記事を読み、見出しを付けて各ページのデザインを決めます。編成記者は、各記事の最初の読者というわけです。
05印刷
新聞制作専用のコンピューターでレイアウトされた記事と広告をドッキングし、全国30か所にある読売新聞の印刷工場にデータを送信して印刷されます。新聞の頁数は1~40ページまで印刷可能です。そのうち、きれいなカラー面は、最大16ページ印刷できます。
06配達
出来上がった新聞は、トラックに積み込まれて全国の販売店に運ばれます。配達員が自転車やバイクに新聞を載せ、一軒一軒、皆様の自宅に届けています。雨の日には、新聞がぬれないように1部ずつビニールに包んで配達します。