読売新聞の連載小説・漫画

連載小説

読売新聞は、実力派や気鋭の作家の書き下ろし小説を朝夕刊で連載しています。

現在の朝刊の連載小説は、角田光代さんの「タラント」。タイトルは才能や賜物(たまもの)の意味。現代を生きる女性を主人公に、戦争、パラスポーツなどのテーマを描きます。角田さんの本紙連載は、「八日目の蝉(せみ)」以来、2回目。挿絵はイラストレーターの木内達朗さんです。

夕刊では中島京子さんの「やさしい猫」を連載中。直木賞受賞作「小さいおうち」などユーモアと温かな視線で人間を描く著者が、国際結婚を軸にした家族小説に挑みます。挿絵はイラストレーターの西山竜平さんです。

明治期は、言文一致の先駆的な作品とされた山田美妙の「武蔵野」を連載するなど文学新聞として名をはせ、尾崎紅葉の「金色夜叉」も熱狂的な人気を集めました。

昭和期には吉川英治「太閤記」や松本清張「砂の器」などの歴史的名作を連載。近年も、ベストセラーとなった角田光代さんの「八日目の蝉」や松浦寿輝さんの「川の光」、町田康さんの「告白」(谷崎潤一郎賞)など、文学性の高い作品を生み出しています。

 

現在、連載中の小説は、読売新聞オンラインにも掲載中(※読者会員限定)

     
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タラント
やさしい猫

<作者の言葉>

角田さん
角田光代さん
「タラント」

新約聖書の「タラントのたとえ話」を読んだときから、神さまがしもべたちに与えたタラントはなんだろうと考えていました。

私はキリスト教徒ではありませんが、私たちそれぞれに与えられたものについては考え続けています。与えられたものは何で、どうすればそれを生かすことになるのか。

 

⼩説を書くのはじつに五年ぶりです。最後まで書き切れるか、正直、不安しかありませんが、書くことで、考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

中島京子さん
中島京子さん
「やさしい猫」

初めての新聞連載になります。家族の小説を多く書いてきて、この時代の家族小説ってどんなものになるのかなあと考えながら書いています。

 

シングルマザーとスリランカ人男性のラブストーリーであり、一人娘の視点で語られるファミリーストーリーであり、女の子の成長を描く小説でもあります。そして後半は、彼らが巻き込まれる事件を主軸に据えた、私の初めての法廷ドラマにもなる予定です。

 

初めてづくしで、ドキドキです。乞うご期待!

漫画

朝刊社会面に毎日連載され、「朝の顔」になっているのが、植田まさしさんの「コボちゃん」です。連載開始は、1982年(昭和57年)。読売新聞の歴代漫画で随一の長寿作品となっています。

      

連載1万回に達した2010年6月14日には、主人公・コボちゃんの妹・ミホちゃんが誕生し、一層にぎやかになりました。2021年1月7日の掲載で、通算1万3750回となり、一般全国紙の連載漫画として最多記録を達成しました。

夕刊社会面は、2012年から唐沢なをきさんの「オフィス ケン太」を連載しています。IT企業で社員を癒す「オフィス犬」の役目を果たす、柴犬のケン太が主人公です。

日曜版は、そにしけんじさんの「猫ピッチャー」を13年から連載。プロ野球初の猫投手という設定の主人公・ミー太郎のかわいらしさが評判になり、アニメ化やキャラクターグッズの制作も行われています。「コボちゃん」と「オフィス ケン太」は4コマ漫画ですが、「猫ピッチャー」は23コマとワイドです。

歴代の連載漫画には、秋好馨「轟先生」(1949~73年)、鈴木義司「サンワリ君」(1966~2004年)、けらえいこ「あたしち」(1994~2012年)などがあります。コボちゃんに次ぐ長期連載は、「サンワリ君」の1万1240回です。

コボちゃん
コボちゃん
オフィス ケン太
オフィス ケン太
猫ピッチャー
猫ピッチャー