連載小説・漫画

連載小説

 読売新聞は、実力派や気鋭の作家の書き下ろし小説を朝夕刊で連載しています。

連載中の小説は、読売新聞オンラインにも公開中(※読者会員限定)

朝刊

 現在の朝刊の連載小説は、多和田葉子さんの「研修生」(プラクティカンティン)。

 1980年代のドイツを舞台に、書籍取次会社で働くことになった主人公が人々と触れあい生きていく姿を描きます。挿絵は糸を使ったインスタレーション(空間芸術)で知られる現代美術家、塩田千春さんが手がけています。

夕刊

 夕刊では、柴崎友香さんの「遠くまで歩く」を連載中。

 現代文学の第一線で活躍する女性作家による、コロナ禍を経た今の社会を舞台にした物語です。様々な街で暮らす人々の息遣いを伝えます。挿絵はイラストレーターの出口瀬々さんです。

読売新聞連載小説の歴史

 明治期は、言文一致の先駆的な作品とされた山田美妙の「武藏野」を連載するなど文学新聞として名をはせ、尾崎紅葉の「金色夜叉」も熱狂的な人気を集めました。

 昭和期には吉川英治「太閤記」や松本清張「砂の器」などの歴史的名作を連載。近年も、ベストセラーとなった角田光代さんの「八日目の蝉」や松浦寿輝さんの「川の光」、町田康さんの「告白」(谷崎潤一郎賞)など、文学性の高い作品を生み出しています。

主な連載小説の記録

漫画

 植田まさしさんの「コボちゃん」は、1982年に朝刊社会面で連載が始まりました。連載1万回に達した2010年6月14日には主人公・コボちゃんの妹・ミホちゃんが誕生し、一層にぎやかに。21年1月7日の掲載で通算1万3750回となり、一般全国紙の連載漫画として最多記録を達成しました。

 夕刊社会面は、12年から唐沢なをきさんの「オフィス ケン太」を連載しています。IT企業で社員を癒やす柴犬のケン太が主人公です。

 日曜版では13年から、そにしけんじさんの「猫ピッチャー」を連載中。プロ野球初の猫投手・ミー太郎が活躍します。