読売新聞の連載小説・漫画

連載小説

読売新聞は、実力派や気鋭の作家の書き下ろし小説を朝夕刊で連載しています。

      

連載中の小説は、読売新聞オンラインにも公開中(※読者会員限定)

現在の朝刊の連載小説は、川上未映子さんの「黄色い家」。

「夏物語」が英訳され、海外でも注目を集める作家の初のサスペンスタッチの作品です。ある出来事をもとに、様々な事情を抱えた女性たちの生きた声を浮かび上がらせます。挿絵は、画家の榎本マリコさんです。

夕刊では門井慶喜さんの「知恵出づ 江戸再建の人」を連載中。

歴史上の人物を取り上げた作品で知られる著者が、今回主人公に据えたのは、江戸時代最大の火事「明暦の大火」からの復興を指揮した松平信綱。挿絵はイラストレーターのおおさわゆうさんです。

~読売新聞連載小説の歴史~

明治期は、言文一致の先駆的な作品とされた山田美妙の「武蔵野」を連載するなど文学新聞として名をはせ、尾崎紅葉の「金色夜叉」も熱狂的な人気を集めました。

昭和期には吉川英治「太閤記」や松本清張「砂の器」などの歴史的名作を連載。近年も、ベストセラーとなった角田光代さんの「八日目の蝉」や松浦寿輝さんの「川の光」、町田康さんの「告白」(谷崎潤一郎賞)など、文学性の高い作品を生み出しています。

       
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黄色い家
知恵出づ 江戸再建の人

<作者の言葉>

川上未映子さん
川上未映子さん
「黄色い家」

かつて「黄色い家」に仲間たちと暮らした主人公が、思わぬ形で過去に遭遇するところから、物語は始まります。

公の出来事や歴史的事件でさえ、時代や人によって、いくつもの解釈を持ちえてしまいます。

 

では、個人において、事実や記憶は、本当はどんな在り方をしているのか。責任は、いつの、誰にあるのか。

        

加害と被害のあいだに横たわる非対称性についても考えながら、最初から色々なものを奪われている人々の生きる姿を書いていきたいと思います。

門井慶喜さん
門井慶喜さん
「知恵出づ 江戸再建の人」

約四百年前、江戸のほとんどが灰になった。

 

いわゆる明暦の大火である。たくさんの人が命を落とし、家をなくした。この途方もない災害から街をよみがえらせるべく、休みなしに奔走したのが老中・松平信綱である。現代なら総理大臣にあたるだろうか。

 

復興とは、きれいごとではない。そこには人間の美もあり醜もある。私はその双方を描きつつ、単なる一事件をこえた普遍的な何かをつかみとりたい。

漫画

朝刊社会面に毎日連載され、「朝の顔」になっているのが、植田まさしさんの「コボちゃん」です。連載開始は、1982年(昭和57年)。読売新聞の歴代漫画で随一の長寿作品となっています。

      

連載1万回に達した2010年6月14日には、主人公・コボちゃんの妹・ミホちゃんが誕生し、一層にぎやかになりました。2021年1月7日の掲載で、通算1万3750回となり、一般全国紙の連載漫画として最多記録を達成しました。

夕刊社会面は、2012年から唐沢なをきさんの「オフィス ケン太」を連載しています。IT企業で社員を癒す「オフィス犬」の役目を果たす、柴犬のケン太が主人公です。

日曜版は、そにしけんじさんの「猫ピッチャー」を13年から連載。プロ野球初の猫投手という設定の主人公・ミー太郎のかわいらしさが評判になり、アニメ化やキャラクターグッズの制作も行われています。「コボちゃん」と「オフィス ケン太」は4コマ漫画ですが、「猫ピッチャー」は23コマとワイドです。

歴代の連載漫画には、秋好馨「轟先生」(1949~73年)、鈴木義司「サンワリ君」(1966~2004年)、けらえいこ「あたしち」(1994~2012年)などがあります。コボちゃんに次ぐ長期連載は、「サンワリ君」の1万1240回です。

コボちゃん
コボちゃん
オフィス ケン太
オフィス ケン太
猫ピッチャー
猫ピッチャー