教育・活字文化
1.教育支援の取り組み
読売新聞教育ネットワーク
読売新聞社が企業、大学、教育委員会、小中高校、教育関係団体に呼びかけて、2014年10月に創設した組織です。「次の世代に『よみ とく チカラ』」を合言葉に、日本の教育の発展を支援しています。読売新聞東京本社に事務局を置き、出前授業や教育イベントなどを企画する一方、参加企業や学校が行うユニークな教育事業や先駆的な授業などの取り組みを情報発信しています。参加者は約2万5000個人・団体。教員や学校司書、一般個人の参加も受け付けています。
読売新聞教育ネットワーク小・中・高校向け
出前授業
全国の小中高校の保護者参観日などに、記者や広告、制作などを担当する社員が出向いて行っています。新聞の読み方や取材・記事作成体験から「情報リテラシー」「主権者教育」といった昨今の課題まで、新聞を通して分かりやすくお話しします。学校現場での取り組みは、「新聞@スクール」として、読売新聞紙面で積極的に紹介しています。
読売新聞教育ネットワーク 企業、大学の出前授業 読売新聞教育ネットワーク 読売新聞の講師派遣、見学案内参加企業教育プログラム
読売新聞教育ネットワークに参加する企業や団体などが実施している教育プログラムを、小中高校などに紹介し、コーディネートしています。企業の最前線で活躍している講師が学校に出向いて講義をしたり、生徒たちに職場を見学してもらったりしています。
読売新聞教育ネットワーク 企業・大学の教育支援読売新聞ワークシート通信
教育ネットワーク事務局が毎週水曜日に、小中高校の先生などに無料で提供している教材です。時事問題の知識や記述力などが身につくよう、読売新聞や読売KODOMO新聞、読売中高生新聞などを基に、設問と解答記入欄が付いたワークシートに編集して配信しています。2022年度からは、読解力向上のための教材「よむYOMUワークシート」の有料配信もスタート。22年度は全国600校、児童生徒10万人超が利用しました。
読売新聞教育ネットワーク 読売新聞ワークシート通信 読売新聞教育ネットワーク よむYOMUワークシートSDGs@スクール
教室や家庭で新聞を活用してもらうための読売新聞独自の企画「新聞@スクール」の一環として、「SDGs@スクール」を月1回、第1水曜日の朝刊に掲載しています。SDGsをテーマに、若者や団体、行政の動きを取り上げています。紙面と連動して、読売新聞教育ネットワークのウェブサイトでは、SDGsの目標達成に向けた学校や企業の取り組みを紹介しています。
読売新聞教育ネットワーク 2030SDGsチャレンジ大学生向け
学生新聞
首都圏の大学生メンバーと一緒にタブロイド判の学生新聞「キャンパス・スコープ」を毎年発行し、約10万部を全国の大学、高校や公共施設約700か所で無料配布しています。大学生メンバーには、取材して記事を執筆する「編集」と、紙面に掲載する広告を企業・団体に提案する「広告」の活動があります。毎月第1水曜日の読売新聞朝刊「大学生が取材しました」のコーナーに記事を書く機会もあります。
読売新聞教育ネットワーク キャンパス・スコープ大学講座・セミナー
「読売新聞特別講座」などの名称で、全国各地の大学や大学院に記者らを講師として派遣し、授業やセミナーを実施しています。時事問題への学生の関心を高めるとともに、新聞に親しんでもらうことを目指しています。
就職活動支援
就職情報会社と協力し、就職活動を行う大学生や大学院生を対象に「キャリアデザインセミナー」や「インターンシップフェア」を開催。就職コンサルタントによる業界研究や、新聞活用法の講座などを行っています。
社会人向け
「新聞のちから」プロジェクト
社会人として欠かせない「書くちから」「読むちから」「会話するちから」の向上のために、新聞記者のノウハウを役立ててもらう研修プロジェクトです。効率のよい情報収集、伝わりやすい文章の書き方など、ビジネスにすぐ活用できる内容となっています。新聞の購読に、数回の講義と定期的な通信教育を組み合わせる研修で、講師はベテランの記者が務め、添削指導も行います。大学でも、通常の授業はもちろん新入生教育や就活準備に取り入れられています。
「新聞のちから」プロジェクト教員向け
よみうりNIE交流会
新聞を活用した学習方法についての教員向け勉強会を、東京本社で土曜日午後に不定期開催しています。新聞活用学習(NIE)の実践経験豊かな講師によるワークショップのほか、記者によるミニ講演もあります。
2.活字文化振興の取り組み
活字文化推進会議
読売新聞社は2002年、出版関連業界と協力して「活字文化推進会議」(委員長=作家・浅田次郎氏)を発足させ、本や新聞などの活字文化を守り育てていく「21世紀活字文化プロジェクト」に取り組んでいます。東京本社に事務局を置き、全国各地でフォーラムや大学での公開講座、書評合戦「ビブリオバトル」などの活動を行っています。
21世紀活字文化プロジェクト読書教養講座、活字文化公開講座
「読書教養講座」「活字文化公開講座」は、本好きの学生を増やすことを目指し、大学と共同で行っている講座です。講師は学内の教授陣や、活字文化推進会議が依頼した作家、評論家などが務めています。この講座を開講する大学では、参加学生が単位を取得できる正規の授業に位置づけています。
ビブリオバトル
「ビブリオバトル」は、「本」を意味するラテン語由来の「ビブリオ」と、「戦い」を意味する「バトル」を組み合わせて名付けた書評ゲームです。参加者は順番にお気に入りの本の魅力を5分間で紹介し、全員が発表を終えると、質疑応答を経て「どの本が読みたくなったか」を基準に投票を行います。活字文化推進会議が、中学生、高校生、大学生の各大会を開催しています。
21世紀活字文化プロジェクト ビブリオバトル