医療・福祉
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1.医療分野への取り組み
正力厚生会
正力厚生会は、読売新聞社主だった正力松太郎(1885年~1969年)の後押しで1943年(昭和18年)に設立され、以前は福祉施設に車椅子や補聴器などを寄贈する活動に取り組んでいました。読売新聞社の医療・福祉の分野における社会貢献活動を長年担ってきた、歴史のある法人です。2009年に公益財団法人の認定を受けました。
公益財団法人 正力厚生会
資金難などで活動が制約されている全国のがん患者団体や、がん患者らのQOL(クオリティー・オブ・ライフ=生活の質)向上などに取り組む医療機関に助成金を支給。助成したがん患者団体は延べ400以上にのぼります。
正力厚生会 がん患者団体への助成正力厚生会 医療機関への助成
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また、全国のがん診療連携拠点病院などで、読売日本交響楽団の団員による演奏会「読響ハートフルコンサート」を開催。これまでに80以上の医療機関でプロの演奏をお楽しみいただきました。
正力厚生会 ハートフルコンサート読売クリニック
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東京・大手町の読売新聞ビル6階にある医療機関です。前身は1929年、東京・神田三崎町に開設された「読売診療所」です。90年以上にわたり、社員だけでなく、地域の人々に医療サービスを提供し、大手町に新社屋が完成した2014年に現在の名称となりました。
読売クリニック新型コロナウイルスへの対応
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読売新聞東京本社は2021年8月から22年5月にかけて、読売巨人軍、三井不動産などと連携し、東京都のほか、文京、新宿、港、板橋各区などの新型コロナウイルスワクチン合同接種会場として、東京ドームを無償提供しました。
医師や看護師らの確保など運営にも全面協力。接種人数は、計54日間で約4万3000人にのぼりました。
2.福祉分野の取り組み
読売光と愛の事業団
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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、医療従事者を支援するためのコロナ募金にも取り組みました。2023年にはトルコ地震の救援募金も実施しました。
読売光と愛の事業団は、視覚障害者を支援する「読売光のプレゼント協会」(1961年設立)と、重症心身障害児や施設を支援する「読売愛のプレゼント協会」(69年設立)が1971年(昭和46年)に合併して発足し、読売新聞社の福祉の分野での社会貢献活動を50年以上にわたって担ってきました。
読売光と愛の事業団郡司ひさゑ奨学金
1997年(平成9年)に67歳で亡くなった東京・渋谷区の郡司ひさゑさんの寄贈遺産を基にした奨学制度です。児童養護施設や里親のもとで暮らす若者に、返済義務のない奨学金の支給を行っています。公募で毎年10人程度を選んで卒業まで年30万円を贈っています。
読売光と愛の事業団 光と愛・郡司奨学基金子ども育成事業
「子どもの貧困」の解消を主目的に、子ども食堂やフードバンクの運営、学習支援など、子どもたちの健全な育成を目指して活動している団体を支援しています。
読売光と愛の事業団 子ども育成支援事業生き生きチャレンジ
障害者が働く作業所の事業に資金助成し、障害者の雇用や賃金アップを図る事業です。読売巨人軍や米大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜選手の寄付による「松井秀喜ホームラン基金」の事業として始まり、2006年以降、現在の名称に変わりました。
読売福祉文化賞
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新しい時代にふさわしい福祉活動を展開し、障害者や高齢者が暮らしやすい環境作りに取り組んでいる個人や団体を顕彰しています。一般部門と高齢者福祉部門の2部門でそれぞれ3団体を選んで表彰。副賞として各100万円を贈呈しています。
読売光と愛の事業団 読売福祉文化賞読売アイバンク
角膜移植でしか視力を回復できない患者のために、移植をあっせんする事業です。1961年(昭和36年)の設立以来の献眼登録者は累計23万人超にのぼり、6000人以上の患者が光を取り戻しています。
読売光と愛の事業団 読売アイバンクよみうりランド花ハウス、よみうりランドケアセンター
「よみうりランド花ハウス」は、160床全室個室の特別養護老人ホームです。「よみうりランドケアセンター」は、150床全室個室の介護老人保健施設です。両施設とも川崎市多摩区にあります。
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